ランディングネット 塗装工程

塗装を始める前に、使用する刷毛の下準備をします。
新しい刷毛はどうしても毛が抜けやすいので、あらかじめ40番程度の荒いサンドペーパーにこすりつけて余分な毛を取ってやります。
この工程は余分な毛を取る効果の他に、毛先を毛羽立たせて塗装面を滑らかにする効果もあります。

サンドペーパーでこすったら、刷毛を両手で写真のように挟んでグルグルと回転してやります。
余分な毛が飛び散るのが判ると思います。

刷毛はなるべく上質な物をお使いください。
塗装後は写真のようにガラス瓶の中にシンナーを入れて保存しておくとずっと使えます。

塗装が終わった刷毛は、シンナーに浸す→余分な塗料をティッシュで拭き取るを数回行った後、保存しておくと瓶の中のシンナーを汚さないので良いでしょう。

たまに瓶の中のシンナーも新しい物と取り替えてやります。

それでは塗装に入ります。

最初に木彫オイルや木固めエース等で下地塗装をします。
オイル系の塗料は木に染み込んで硬化するので防水効果もあり、木目を引き立たせる効果もあります。

写真のように布に染み込ませて全体に塗ってやります。網を取り付ける穴にはたっぷりと塗って余った分は拭き取ってやります。

表面が乾いたら軽くサンディングします。

次にサンディングシーラーをたっぷりと塗ります。
サンディングシーラーは乾燥が早いので乾いたらまた上から数回重ね塗りします。

塗装がボテボテになっても後で削ってしまうので気にする必要はありません。
乾燥したら400番程度のサンドペーパーで水研ぎします。
時々ティッシュで表面の水を拭き取ってどのくらい削れたか確認しながら削ります。

写真のように全体がフラットなつや消し状態になればOKです。

凹みや入り皮がある部分など完全に埋まっていない場合は、光って見えますので、またシーラーを塗ってこの行程を繰り返してください。(塗装で埋めるよりは遥かに楽です)
いよいよ本塗りのウレタン塗料です。
写真では見えませんがヒートン取りつけ穴に長めのフック等を取り付けておくと、持ち手になるし、乾燥時に吊るす事も出来ます。

ここで一番肝心なのが塗料の濃度です。
私は主剤:硬化剤:シンナーを3:1:3〜5くらいのシャブシャブな濃度で塗っています。(この濃度は刷毛塗りの場合で、主剤と硬化剤の割合は塗料の種類によって変わります。)
感じとしては塗ったらすぐに刷毛ムラが消えてしまう位と思ってください。シンナーの量を減らすと厚塗りが出来ますが、あまり濃いと中に気泡がたまったり、液ダレをおこすので薄く何回も塗り重ねる方が失敗は少なくなります。
エアブラシの場合は
主剤:硬化剤:シンナーを3:1:1が標準です。
塗り方は同じ箇所で何度も刷毛を返すと、塗った後が綺麗にならないので、1回でサッと塗るように心がけます。

塗り終わったらほこりのつかない場所で、1日乾燥させます。(人が頻繁に歩くような場所では目に見えないほこりが舞っているので、そのような場所ではダンボール等で囲ってやると良いかもしれません)
本当は毎日塗ると良いのですが、もし次の塗装まで間が開いてしまった時は、塗装面を800番くらいのサンドペーパーで荒らしてから塗った方が塗料の喰い付きが良くなり、剥離しなくなります。

ある程度塗装面が平滑になったら、好みによってネームを入れます。
ネーム入れについて
 ←参考にしてください

私は5回塗り重ねたら、800番位のサンドペーパーで水研ぎし、また塗装→水研ぎを2回繰り返し合計15回程塗っていました。そこまで回数を塗らなくても、均一に塗装できたらその時点でOKです。

私は最近エアブラシに変えてしまったのですが、まだ人様にレクチャーするほどのレベルでは無いので、コツをつかんだらまたご紹介させて頂きますね。(^^;

最終に1000番位で水研ぎしたら、仕上げの艶出しに、コンパウンドの登場です。

カーショップで売っている普通の粒度のコンパウンドで最初は磨きます。この時磨く布は、手芸店などで売っているネルがベストですが、無ければなるべく柔らかい布を使ってください。
あまり角を磨きすぎると、下地が出てきてしまうので気をつけてください。
全体に磨き上げたら、「超鏡面仕上げ用」の液状のコンパウンドで仕上げます。
ここまで来るとピカピカになっているはずです。
最終仕上げにカーワックスを塗ってやると完壁です。
塗装が終わったら、ヒートンを取りつけます。
エポキシで止めるのですが、ヒートンの回転する部分に接着剤付かない様にマスキングテープで養生しておくと良いでしょう。

 

お疲れ様でした、、、塗装完了です。