お手軽ドラムサンダー

グリップ材の垂直を出すのって結構大変な作業ですよね。直線になっている部分や外側に膨らんだアールになっている所なんかは、ベルトサンダー(あれば)や板にサンドペーパーを貼り付けてたものに垂直の板をガイドにしてこすっても比較的簡単に加工できますが、逆アールになった部分はそうはいきません。私も以前はホームセンターで買ってきた、サンドペーパーが80枚くらい付いて軸付きになったものを使ってましたが、精度に難点があるのと、ちょっと使うとすぐだめになってしまうので、今はこの手作りドラムサンダーでやってます。ボール盤に取り付けて使うのですが、今はボール盤も安いので1台あると便利です。


木材用のホールソー(ホームセンターで680円でした)でいらない木材をくりぬ きます。ホールソーは25〜60mmまでの刃が7枚セットになっているので、お好みの径でくりぬ いて下さい。また大中小など色々なサイズを作っておくと便利です。

もっと大きい径のドラムサンダーを作る場合は糸鋸やバンドソーで円形にくりぬいても出来ると思います。

くりぬいた木材は中心に6mmの穴が開くので、その穴にボルトを通 して締め付けます。(私は8mmに広げて8mmボルトを通しています。もっと大きな径の場合は10mmボルトの方が安定するかも知れません)
これで完成といきたいところですが、若干ですがどうしてもゆがむ様です。そこで垂直が完全に出ている箱などにサンドペーパーを貼り付けた物で仕上げをします。
この治具をボール盤に取り付け、ひたすら回転させてそこに前出のサンドペーパーを軽く押し当てながら正円を出して下さい。あまり強く押し当てるといつまで経ってもゆがみは取れません。

正円が出たらボール盤で回転させても軸がぶれていないのが判りますので、そこにサンドペーパーを両面 テープで貼り付けて完成です。サンドペーパーは裏に糊が付いてロール状になった物も市販されているのでそれを使うのも便利です。但し粘着力が弱いので両端の張り合わせの部分は、やはり両面 テープで固定した方が確実です。

あとはボール盤に取り付けて、こんな感じで逆アール部分を削ります。内張を貼るときにもこれがあると重宝します。

完成品も販売しています。